■2012年の暮れ、sisiスタッフミーティングである宣言をしました。

「sisiはこれからお隣ジャワ島にあるインドネシアの首都『ジャカルタ』に暮らすたくさんの日本の皆さんにsisiを知ってもらう為に働きかけます!イベントも行って行きます!どうぞよろしく」と。

2011年に出来たsisiプンゴセカン店は会社とショップが一体となっている為、お店にいらっしゃるお客さまの様子をダイレクトに感じ、知る事が出来る大きなキッカケとなりました。 作業をしながらお客さまのお買い物の様子を眺めたり、お喋りする機会が一気に増えた時に気付いたことはたくさんあり、私の夢でもあったこのお店の存在は本当に大きなものでした。

そこから始まったのが今回ご紹介する本拠地バリ島ウブドを離れて行っているsisiのイベントツアー『Caravan』を今回はご紹介致します。

*写真は2013年5月に行われたジャカルタブロックMの『縁日祭』。ジャカルタでのsisi初参加イベントでした。浮かれた私(左)と お客さんの2-3割はコスプレ!という観ているだけで楽しいお祭り。(写真右)縁日祭
https://sites.google.com/site/ennichisai/home
■ジャカルタには駐在員さんを中心に2万人ほどの日本人が暮らすと言われています。
sisiプンゴセカンにはお休みを利用して駐在員さんとそのご家族が立ち寄って下さっていたのです。それまで私はジャカルタにはトランジットで空港に降り立った事が過去2回、お友達が「イベントに参加する」から覗きに行った事が一度。その時はジャカルタの街を見てみたい、生地も買いに行ってみよう、ということで まさかsisi自体が将来イベントに参加したり開催する事になるとは全く想像もしていませんでした。が、ゆえにきちんとしたリサーチをする事も無く、「これがジャカルタか〜、都会だねぇ〜」なんて感心するばかりでした。『縁日祭』もですが、来場者のほとんどは当然の事ながらインドネシア人。 日本が大好き!な嬉しい、かわいい人たちでいっぱいでした。 そんなイベントに何故日本のお客さまがメインのsisiが出店する事になったのか?
もちろんsisiをジャカルタの人にも知ってもらおう!という気持ちもありました。そしてジャカルタをsisi、として見てみたかった。しかし、知っている人は皆無、右も左も全く分からない私の背中を押してくれたのはジャカルタでバリバリ働く同世代の素敵な日本人女性Kさんでした。「前からsisiが好きなの!ジャカルタに進出しないの?イベントに出してみたら?『縁日祭』というのがあるから一度参加してみて!うちの会社も深く関わっているしお手伝いするから」と。 いつも新しい事をしてみたい私。私が全く知らない世界(ジャンル)、そして相手もsisiを知らない世界、でゼロから働きかける...そんな状況大好き!ドキドキわくわくしてしまう私が居ました。
*本格的な御神輿や地車(?)が会場内を練り歩きます。日本人やインドネシアの子どもたちが叩く太鼓や阿波踊りの行列など、「あぁ、こんな日本から離れた場所で日本人頑張ってる!そしてその人を、文化を愛してくれて受け入れてくれてるインドネシアの人々!!」と毎回商売を忘れて見入ってしまう私。(地車の国大阪泉州生まれですし)
『縁日祭』って縁日のお祭り、そこでsisiが突然行ってジャカルタの人はもちろんの事、そこに暮らす日本人の皆さん(駐在員さんや奥さまたち、そして働く日本の方々)がお買い物にいらっしゃって下さるものなのだろうか??と心配する私にKさんは「そこでもある程度は売れると思うけれど...それよりsisiさん、出店者さんや主催の人たちとの横の繫がりを作る為には絶対良いですよ」と。 なるほど、なるほど、そりゃそうですね!とにかくジャカルタにリサーチに行くとっても良いチャンス!
ということで大興奮で参加するものの、そのお祭り自体を観た事が無い上に忙しそうなKさんにあまり負担をかけてはいけない、と思い悩む悩む...とにかく出来るだけの準備をして行った初参加のイベント、蓋を開けてみれば 日本人の奥様たちがどんどんブースにいらっしゃって「sisiさんが来てるって聞いたから!」「あ、sisi、バリからいらっしゃったの??」「友達に買って来てって言われて。」と商品を手に取って下さる。
え?何故sisiをご存知??とゆっくりお伺いしている暇もなく、大盛況のイベント、購入迄には至らなくてもジャカルタ人の皆さんもどんどんやって来て声をかけて下さる。御神輿は何度も通るし、お隣のお店の混雑具合に目を見張ったり、暑さにヘロヘロになりながら(このイベントは路上で行われているのでとにかく暑い)最後迄頑張るのが精一杯でした。
*過去に作ったバナーやチラシなどなど。 目に留めて頂くようにカラフルに時には「!?」と驚かれるようなインパクトをつける為に ゴルゴ13まで登場。
*あちらで発行されている情報誌に広告を載せて頂いたり、知り合ったお客さまのご協力で配布して頂いたり、と。本当にありがたい!

あれ?もしかして私たちが思ってるよりも、sisiはジャカルタの日本人の方の間で知って頂いているんだろうか?と嬉しいありがたい発見をした私は、早速バリに戻ってから新たなリサーチを開始!『縁日祭』で知り合った方、そのあとウブドのお店に来て下さったお客さまをつかまえて(お忙しいのにお付き合い下さってありがとうごあいます)は質問をどんどんし教えて頂きました。

これはsisi単独でイベントをしてみても良いのではないだろうか?と大胆にも考えたのは sisiにジャカルタ出身のスタッフの存在があったからでもあります。彼女自身も小物やお料理を作ったりしては販売するようなクリエイターでありビジネス好き。彼女と一緒に分からないなりに「どういうところですれば在住の日本の女性たちが来て下さるか、来易いか」を考え、会場を選びました。
その会場を、在住日本人の皆さんはご存じなかったようですが、行き易い、分かり易い場所であったようで、第一回目としてはなかなかの選択だったようです。 驚く程の方々が来て下さいました。 呑気に準備を済ませた後、近くのカフェでお茶を飲み、会場にOPENの30分前に戻ったらお店の前に数名の日本人の方々が... あれ、どうしたのかな?も、もしかして??? 小走りになった私たち!!実は開場待ちのお客さまだったのです!!!
そこからは「もうはっきり覚えていない」程に駆け抜けた怒濤の3日間。3日間の「売上目標」を畏れ多いぐらいの価格(当時の私にとって)を掲げ勇んで上陸、そして行った初単独イベント、蓋を開ければ3日間分に、と持って行った在庫は初日の午前中に8割売れてしまい、(奥に置いていた段ボールもいつの間にやら開いていた)「明日売るものあるの?」と真っ青になった記憶が。

”Caravan”イベント会場では販売会だけではなく様々なワークショップが行われています。写真は「ビンテージコラージュ」「手彫りスタンプ」のもの。過去には「ホメオパシー講座」「ジャムゥ(インドネシアの伝統的な漢方薬)作り」「美味しいコーヒーの淹れ方」「sisiの端切れを使ったコサージュ作り」「革のアクセサリー作り」なども。私のお話会には初回はなんと48名の参加者さんが!!!

*ジャカルタで大人気の『PASAR SANTA』さんで紹介されたコーヒー屋さんはなんとウブドの仲間と仲良しのお店! ジャカルタ近郊の街 こだわりの多い男性のお客さまが多い「チカラン」会場に来てもらいました。
*バリ島から参加のバリ人チーム”Angelo’s store”さんはアロマテラピーグッズのお店。ピースの似合う裏声の彼のキャラクターと商品にジャカルタ在住マダムたちはきっと魅了される筈!の私の思いは大当たり!たくさんの方々に大好き!と気に入って頂け、アンジェロ君も大喜びでした。
ジャカルタ会場でのイベントが落ち着き出した頃、やはり気になるのは他のインドネシアの都市。スラバヤ会場はありがたいことに、以前ウブドに暮らしウブド仲間だったA子さんがいらっしゃったからこそ実現しました。「ジャカルタは楽しそうなイベントも素敵なショップも多いけれど、スラバヤは全然。sisiさんはジャカルタには行かれてもスラバヤには...ねぇ」というお声を何組かの方からいただき、バリ島からも比較的近いスラバヤ、行ったのは15年程前に1度っきり。Aさんの大きなバックアップを得てとても快適な場所で快適な条件で、そしてウブドのような雰囲気で和気あいあいと”Caravan”を行う事が出来ています。「スラバヤに来て下さってありがとう!次回も皆で心よりお待ち申し上げております〜〜」ともちろん冗談なのだと思いますが言って頂き、天にも昇るような気持ちでした!(真に受けるのが得意です)スラバヤのこのウブドのようなのんびり具合、顔見知り具合がに癒されます。
「チカラン」会場での”Caravan”は2014年から。ジャカルタのお客さまに話してみると「え?チカランsisiさんが思っているような所じゃないですよ、何も無いですよ単身赴任の男性ばっかりだし」と驚かれる事が多いです。(当時も、今も) だからこそ行ってみたかった!何がそこにはあり、皆さんはどうしてらっしゃるのだろう?と。これまた長い長い話になりそうなので、ここでは省略しますが ここでも 大きな声が出てしまう程の偶然と今はやりの言葉で言えば「引き寄せ」(私が引き寄せたのか引き寄せられたのか??)があり、とんとん拍子に本当に素敵な美しい会場でする機会をいただきました。ここで出会った方とジャカルタでお会いしたり、バリで出会った方とチカランで再会したり。もちろんジャカルタ程の盛況は無い物の、ここでしか出会えない感じる事が出来ない時間があり、いつも楽しみにしています。
ほぼ誰も知っている人がいない、完全にAWAYだったジャカルタだった2012年から現在にいたるまで、どれだけの方と出会い、お話しし、助けて頂いたことでしょう?お客さまと出会い、一緒に冗談を言って大笑いしたり、悩み相談をしてみたり、打ち上げに一緒に行ってみたり、バリ島で再会したり。 我が家迄遊びに来て下さった方もいらっしゃいます!そしてこれはこれからも”Caravan”を続ける限り増えて行く歓びなのだな、と思っています。お客さま以外にも一緒にイベントを盛り上げくれるスタッフやショップさん、会場の人たちや大きな追い風を作ってくれるメディアの皆さん、いつもいつも本当に感謝しています!
*『ウブド日本語図書室』の事を知って本の寄付を申し出て下さった方。ウブドから離れたここでもこんな嬉しい事が起きる。生きてて、sisiやってて良かった!と思える事がどんどん増えて行く。 写真右”Caravan”が決まる大きな要因となったジャカルタ人スタッフEはもちろん毎回一緒にジャカルタに渡り義姉と大活躍!

最後に!”Caravan”のメンバーのみなさん!いつもハードで大笑いのツアーにご参加ありがとう!(バリ島のお店をおいて、家族を残し、体育会系の合宿のように)今後も形を変え、場所も増え?パワーアップして参りましょう!

“Caravan”専門ページございます。 

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