『まさか私がベジタリアンカフェをすることになるとは!?』

2010年にOPENした”warung sopa”は なんと、なんとのベジタリアンカフェ!

今更申し上げるのもなんですが、もちろん私はノンベジタリアン。 バリではカバン屋としてやっていっているのに。

*店内から通りを見た様子。メイン通りから一歩入ったローカルな雰囲気がまたなんとも言えず良い感じ。
↑こちらはOPENの時のパーティーの際に経営チームで撮った写真。
そうなんです、ベジタリアンではない私がベジカフェの秘密がここにあるのです。実は私がバリに越してきてsisiを始めた当初に知り合い、仲良しのマドリード在住のスペイン人コンビのJJ

彼らはシルバージュエリーの仕事をメインにしていて年に何度もウブドを訪れロングステイして、遊んでるような仕事をしてるような生活をしていまして...

そんな彼らがある時から「尚美、僕たちベジタリアンでしょう?安心して行ける美味しいカフェがあれば嬉しいんだけど一緒にしない?一緒にしない?と言っても実際は尚美がこっちに住んでるから君がやるんだけどさ」と言い出しました。

実は元々飲食業会で長く仕事をしていた私、元々ウブドに来て何かを始める時も本当はカフェなどが良かったのだけれど、飲食店の大変さも熟知している私は「今の段階では無理だ」と思ったぐらい。

まだ子どもが小さくて新しいsisiのお店も出し、sisiも会社として大きくなり始めた所で「無理、飲食店するなら万全の体制で私は向かいたいから、ダメダメー」と断り続けていました。

そんな私が満を持してカフェをする事になったのは、sisiが落ち着いてきた、子どもたちがちょっと目を離せるようになってきた、などがあり、さらに「子連れで安心して行けるお店の選択肢が少な過ぎる!」と不満に思った事も大きいです。

子連れでなかった時を思い出せない程に外食する時には子どもが食べれるものがあるか、子どもが遊べる物があるか、そういうものを持って行っても許されるお店か、テーブルがガラスで出来ていないか、寝てしまった時に寝かせられる座敷があるか...心配性の私は考え出したらキリが無い程!

スペインコンビの「ベジタリアンが安心して食べれるカフェ」というのもそういことなのかも?そんな「安心したい」2組の思いがひとつになって...この”warung sopa”は完成しました。

*写真はsopa スグリワ店の工事中の様子。場所を探すやお店のスタイルや内装などはほぼ私が考え、そこから実際工事に入ってOPENまでは夫が走り回ってくれました。実は最初に考えていた場所とは全然違うところに。もともと知り合いだった家族がレストランをしていたのですが、お母さんが体調を崩し閉店していたところをたまたま私が通りがかって「あ、じゃ、ここでしたら」との話になりました。 しばらく開けていなかったのもあり、店内はお化けが出そうな雰囲気も...

私好みのメインの通りから1本入ったところで誰も知らないところからスタート!一体どうなるのか?ぞくぞくします。

*今は毎週日曜日”KAFE TOPI”で行われているSUNDAY MARKETも、もともとはこのsopaの認知度を上げる為にこのスグリワ店で行っていました。
*2013年にopenしたgarden店のsopaは開放感抜群! 裏のお庭で走り回る子どもたちも。そして小さな子ども達のためのキッズスペースもウブドらしく竹作り。
いろいろな国から集まる家族連れ、カップル、ひとりのお客さまはもちろんのことインドネシア語教室やさまざまなワークショップの場所としても使って頂いています。

近年では「あなた、warung sopaのオーナーよね?カバンのお店も始めたの??」と欧米人のお客さまに驚かれる程。これには私が逆にびっくり!

“warung sopa”を初めて約6年、私が知らなかった世界がまだまだ世の中にはあり、食にまつわる事から体のことなど、いろいろお客さまに教えていただきました。

それまでの私も食べものには色々気を遣っているつもりでしたが、なんとなく「ま、そうしたら良いのだろうけれど」ぐらいで見過ごしてきたもの、ことをここでは厳しいお客さまからしっかり指示され、スタッフと一緒になって向上し、そしてお客さまから評価される。そんな時間を過ごして来る事が出来ました。

*写真はsopa garden店で行われたお誕生日パーティーの為のバースデーデコレーションチョコレートケーキ。このケーキは欧米人に特に多い小麦アレルギーの人も安心して食べる事が出来る「グルテンフリーケーキ」(米粉使用)です。私は普段チョコレートやチョコレート物を食べる事がほとんどないのですが、sopaのこのケーキは無性に食べたくなる!
*同じくsopaの日曜日だけの生クリームたっぷりのミルクレープはベジタリアン以外のお客さまにも人気のデザート。普段は動物性の物を摂らないVEGANも(肉、魚だけではなく、乳製品、玉子も。人によっては蜂蜜も摂取しない)たまには食べたくなっちゃう!とのこと。
*こだわりは飲み物にも。この日は新しい飲み物の試作&撮影会。 sopa gardenにて。キャロットジュースや飲む血液と言われているビーツのジュース、さらにバリ島特有のサラックと言われる蛇革の様な見た目のフルーツで作ったジュースなど!

ベジタリアン、子連れが安心してやって来れるお店

コンセプトはこれら以外にも「毎日来てもお財布にも優しい」というものもあり、価格も重要視しました。私やスペイン人コンビJJは有り難い事に両方本業があり、そちらがきちんと回っている。それゆえに、このカフェへの思いは「私たちの夢の場所」。もちろんしっかり経営してはいるものの、ここの売上で生計を立てている訳では無い。なのでオーガニックのお米を100%使っていても、我が家の自家製味噌をたっぷり使っていても、床を贅沢にフローリングにしていても、コストを押さえる事が出来る。 更に、以前から私が思っていた「バリのレストランの異様なスタッフの多さ」。これも最初から意識してお店作りして行きました。 他のベジタリアンカフェと差別化を図るためにも「スピード」と人件費、両方から考えて「出来合いのおかずを選んでもらってセットにする」スタイル(バリではナシチャンプル、というこういうスタイルの定食屋さんがあります)を採用しました。実際見て選べるシンプルさも受けたようです。出来合いの物をお客さまに選んでもらう。もちろんオーダーを受けてから作るお料理などもあるのですが、メインが定食なのでスタッフが少なくてもスピーディーにお料理を提供出来る!これが価格にも反映されました。作れる物は全部手作り!それも「美味しくて安心、そしてお得」に繋がっています。

海外旅行に行くと目新しい場所、人、文化などでドキドキワクワク!それと同時に「ほっ」と落ち着ける場所が無く疲れてしまう。そんなAWAYでのHOMEを感じれる場所を作りたい。ベジタリアンも、子連れも、旅慣れない人も、初めての人も、が「ここに来たらなんだか落ち着くわ」の場が一番欲しかったのは私だと思います。スタッフは子持ちのお母さんたちが中心。「英語は苦手だけど赤ちゃんが居ると思わず抱っこしちゃう」親しみととびっきりの笑顔。『町の食堂』のイメージで彼女たちは白い三角巾を巻いています。グリーンのTシャツと紫のエプロン!なんて日本人では考えられないような組み合わせの制服はもちろんJJたちの提案。バリ島・ウブドにいらっしゃった際にHOMEをお探しなら、是非”warung sopa”ヘいらっしゃって下さい。
■warung sopa

Jl.Sugriwa no.36 Padang Tegal Ubud Bali

tel:0851-0076-5897

■sopa garden

Jl.Nyuh kuning no.2 Pengosekan Ubud Bali

tel:0851-0080-1340

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